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What is Brain Gym
ブレインジムとは
アメリカの教育学者ポール・デニソン博士が、ディスレキシア(識字・読書障害)をはじめとする、様々な学習障害を克服し軽減することを目指して、1960年代より取り組んできた研究の集大成です。ブレインジムの背景には、Edu−K(教育キネシオロジー)という考え方があります。Edu−Kとは、筋肉が教えてくれる情報を頼りに、自分で身心と感覚のバランスを取る方法を学び、くつろいで効率のよい学習を図ろうとするものです。
 現在ブレインジムは、世界40カ国でインストラクターが活動し、数々の学校や教育現場で、学習態勢を整えるためのシンプルなエクササイズとして用いられています。その用途は、ビジネスの効率アップ、痴呆症の予防とケア、スポーツ競技者の身体コーディネイションのツールなど、様々な分野に広がっています。


左脳偏重の学習環境とLD(学習障害)

近年日本でも、自閉症、アスペルガー症候群、ADHD、LD(学習障害)、ディスレキシアなどの状態を、一般的な話題としてとりあげることが多くなってきました。しかし欧米ではもっと早くから、学校生活や学習に困難を抱える児童に対して、このような問題認識がもたれてきました。現代は論理的で科学的な思考態度が高く評価され、いわゆる左脳思考の意識モードがその根底に据えられています。科学技術を頂点とする社会が生み出した、知性に対する捉え方の偏重から、どこかで社会生活や教育において、その主軸が傾いてきたことに問題があるのかもしれません。

 〔左脳〕は分析に長けた緊張脳で、コンピューターのように、集中して情報を逐次整理する作業を得意とし、身体を動かしたり触れ合ったりするのを拒み、一人静かに座っている事を好みます。そこには緊張を伴う集中はあっても、全体を捉えて柔軟に動く働きが欠けています。身体の不調和や姿勢の悪さも、左脳偏重型の社会と学習環境に無縁ではありません。

 学習に問題が生じていると思われる時、実は身体のどこかでエネルギーの流れが滞り、脳と身体のコーディネイションが上手く機能していないと考えることができるのではないでしょうか? 問題は学習以前にあって、心身の緊張がストレス反応を生じ、身体は無意識のうちにサバイバル・モードにあるのかもしれません。感情的なストレスも筋肉に不調和をもたらし、エネルギーと血液の流れを妨げます。また一生懸命になりすぎることも緊張を生み出し、一つの事に集中しようとする余りに、右脳とその他周辺のエネルギーのスイッチを《オフ》にしてしまいます。

 楽に学習するためには、右脳と左脳が統合されて一緒に機能することが大切です。リラックス脳である右脳は、総体的に身体に関与し、全身にエネルギーと血流を行き渡らせ、自然でなめらかな動きを司ります。理論的に言えば、両脳がバランスよく機能する時、ちょうど幼児期に、私達が驚くべきスピードで言語を習得していった時の、柔軟でくつろいだ学習活動が可能になるはずです。

 その時身体の筋肉バランスは回復され、子供時代の伸び伸びと真っ直ぐな肢体のように、美しい姿勢を回復することも夢ではないはずです。しかしほんの一時的ではなく、どのような環境下にあっても、それを維持していくためには、まずリラックスする方法を学ぶことです。身体はリラックスしている時よく機能し、両脳も統合されます。自分の身体について《気づき》を増やし、エネルギーの流れが保たれた、より良い状態を意識して作り出していくことが大切です。ブレインジムは身体を正しく使う方法を学び返すためのツールになります。そして《気づき》は自己成長への大きな一歩です。

「健康な身体に健康な心」と言われますが、それを突き詰めれば<美しくバランスの取れた姿勢は、人として健全な心――この世で生得の能力を充分に開花するために、積極的に自らの成長を望む心>を宿すと言えます。真の知性は、決して頭デッカチなものでありません。私達は《学習》と言うと、頭の知的なトレーニングばかりを思い浮かべがちです。しかし真の知性は、伸びやかな肢体と姿勢に大きく関わっています。


ブレインジムは学習障害を助けるツールとして
生まれたエクササイズ

ブレインジムには、26種類の単純な身体動作があります。キネシオロジーと言われる、筋肉と脳の働きに関する科学的研究成果を土台として、学習者のために生み出されました。慣れるにしたがい、自分の身心が必要に応じてエクササイズを選ぶようになるので、自己の身体の微妙な変化に気づきながら、誰でも気楽に取り組むことができます。

 例えばクロスクロールというエクササイズがあります。それは、ちょうど<行進>のような動作ですが、片足をやや高く上げ、同時に反対側の手でその膝を軽く叩きます。身体の上半身と下半身に気づきながら、同時に左半身と右半身を、正中線を越えてダイナミックに関連させるという律動的な動作で、両脳をバランスよく使います。この動作は、人が幼児期の歩行以前に、ハイハイをしながら学習したもので、両脳を高度に複雑に統合させることが必要になります。そして実にこの両脳の協力関係は、読み書き時に必要とされる働きと同じタイプのものなのです。

 ブレインジムは見るからにシンプルなエクササイズから推し量るより、はるかに深いものがあります。それは誕生以来の脳の発達にしたがって開発されてきた、内側の神経に働きかけ、記憶している学習(脳のコーディネイションの仕方)を思い出させることができるからです。

 26のブレインジムは、そのどれもが身体の前後・上下・左右を司る筋肉を、活性化しバランスする動作のいづれかと関わります。ひいては、<集中して理解する力><地に足をつけて組織化する力><左右を統合してコミュニケーションを高める力>と関係します。一つ一つは1〜2分程度の軽い動作です。自分の身心が欲するエクササイズを幾つか選んで行えば、その場で必要なバランスが確実にもたらされます。


Brain Gym(R)(ブレインジム)は、教育キネシオロジー財団/ブレイクスルーインターナショナルの登録商標です。